トルコ地震死者2万8千人超え 厳しさ増す救助 日本チームが活動開始

 トルコ南部を震源に6日に起きた大地震で、被災したトルコと隣国シリアの当局などによると、確認された死者は12日までに、両国で計2万8千人を超えた。12日で発生から7日目となったが、崩壊した建物のがれきの下に取り残された行方不明者らの懸命の捜索活動が続いた。

 発生から140時間以上たった後での救出劇も伝えられるが、厳寒の中、時間が経過するにつれて救助活動は厳しさを増している。被災地の治安悪化も懸念されている。

 英スカイニューズ・テレビなどによると、11日にトルコ南部の被災地を訪れた国連人道問題調整室のグリフィス室長は、死者数は2倍以上になる恐れがあると語った。

 アナトリア通信によるとトルコ南部ハタイ県で35歳の男性が149時間後に、生後7カ月の赤ちゃんが140時間後に救出された。

 トルコ当局は11日、被災地で略奪や強盗をしたなどとして容疑者90人以上を逮捕し、銃やライフルなどを押収した。ドイツとオーストリアから派遣された救助隊などが、安全への懸念から活動を一時停止した。

 シリア国営通信によると、援助物資を積んだベラルーシからの飛行機が12日、アサド政権側の被災地に到着。

 トルコで確認された地震の死者は2万4617人。負傷者は8万人以上となった。日本の国際緊急援助隊・医療チームの先発隊5人が11日、トルコ南部の被災地に到着し、情報収集などの活動を始めた。35人規模の第2陣が12日夜に羽田空港を出発、現地で合流後医療活動を行う予定。

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