「鼻出しマスク」で3度目反則負け 将棋連盟「誠に遺憾」 事前に「強く要請」も日浦八段受け入れず

 将棋の日浦市郎八段が7日、愛知県名古屋将棋対局場で指された第81期順位戦C級1組10回戦の村田顕弘六段との対局に「鼻を出したマスクの着用」で臨み、反則負けとなった。日浦八段は今年1月と今月1日の対局でも同様の理由で反則負けしており、今回が3度目。

 日本将棋連盟はこの日、裁定の経緯説明と声明を発表。それによると、「鼻を出したマスクの着用」を行った日浦八段へ対局開始後に、立会人が臨時対局規定に則り「正しいマスクの着用」を求め、このままでは反則負けになる旨を通知したが、日浦八段は了承しなかった。その後、対局規定第3章第9条第3項に基づき、立会人が「正しいマスクの着用」を行うよう重ねて注意したが、日浦八段が応じなかったため、立会人が臨時対局規定第3条及び第4条に基づき、日浦八段の反則負けを裁定した。

 連盟は次のように声明を発表した。「日浦八段は既に直近2回の対局で同様の反則負けとなっており、円滑な対局運営に支障が生じていることから、当連盟は、今回の対局に先立ち、書面と面会にて、臨時対局規定に基づき、対局中は「正しいマスクの着用」を行うよう、強く要請しておりました。しかし、日浦八段がこれを受け入れず、再度反則負けという結果に至ったことは誠に遺憾です」

 また、日浦八段が立会人の裁定と処置に従わず、反則負けを繰り返していることを「重く受け止めております」とし、「連盟の規定に則って倫理委員会を速やかに招集し、規定に基づく懲戒処分の実施も含め、厳正な措置を講じる考えです」とも発表した。

 臨時対局規定では第1条に「対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない」としており、3条には同規定に反したときは、反則負けとすることなどが定められている。

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