「沈黙の艦隊」実写化の難しさ ネットは「空母いぶき」話題 劇中の国際情勢は繊細

 俳優・大沢たかお(54)が25日、都内で開催された「Prime Video 新年発表会: Meet the Producers 2023」に出席。実写映画「沈黙の艦隊」(9月29日公開)に主演することを発表した。

 「沈黙の艦隊」は1988年から96年まで週刊「モーニング」で連載された作品。この日は原作者・かわぐちかいじ氏も出席し、「絶対に実写化できないという自信があった。オファーを聞いて、なんと無謀だと。ある種チャレンジする爽快感がありました。今は早く出来上がった作品を見てみたい」と語った。

 「沈黙の艦隊」は極秘に開発された原子力潜水艦「シーバット」の海江田四郎船長と乗組員が、独立戦闘国家「やまと」を名乗り、世界各国に政治的な判断を求めるストーリー。緊迫感漂う潜水艦バトルもさることながら、国連、日米露などの国々が「やまと」を巡って政治的駆け引きをすることも大きな話題となった。英保険会社「ライズ」が介して「やまと保険」など大胆なアイデアも詰まっている。日本の国会質問で取り上げられたこともある。

 映画のストーリーの詳細などは示されていない。連載当時とは政治情勢も大きく変化していることもあり、ネットでは「まさか令和に沈黙の艦隊とは」「『沈黙の艦隊』の場合、ストーリーが抜本的に変わる可能性が!?」「今の国際情勢で原作まんまな沈黙の艦隊をお出しされても、まあ、困るよね…」ととまどう声もあった。

 かわぐち氏原作の「空母いぶき」が2019年に実写化された際には対峙(たいじ)する国が架空の「東亜連邦」となっており、侵攻してくるのも尖閣諸島ではなく架空の「初島」となるなど設定の変更があった。ネットでは「空母いぶき」も話題となり、実写「沈黙の艦隊」を心配する声があった。

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