仲本工事さん急性硬膜下血腫で死去 81歳 18日午前に車にはねられ緊急搬送も

 ザ・ドリフターズの仲本工事=本名・仲本興喜=さんが19日22時22分、急性硬膜下血腫のため、死去した。81歳。所属事務所が同日、公式サイトに文書を掲載し発表した。仲本さんは18日午前9時ごろ、横浜市内の道路を横断しようとして、乗用車にはねられ、同市内の病院に搬送され、緊急手術を受けていた。27歳年下の妻で演歌歌手の三代純歌や所属事務所関係者も駆けつけたが、帰らぬ人となった。

 神奈川県警によれば、仲本さんは横断歩道も信号もない交差点を歩いて横断しようとした際、直進してきたワゴン車にねられた。横断禁止の標識が複数あるエリアだった。頭を強く打ったとみられ、頭から血を流しており、搬送先の病院で手術を受けた。搬送時は会話ができる状態ではなかったという。

 仲本さんは1941年、東京都生まれ。大学卒業後に、ジェリー藤尾さんのバンドにギターで参加する形で、芸能界入りした。同バンドには、高木ブーなどもおり、高木の誘いで1965年にドリフに加入した。1966年にはビートルズの来日公演の前座として日本武道館のステージにも立った。

 その後は、ドリフのメンバーとして、「8時だヨ!全員集合」「ドリフ大爆笑」などに出演し人気を集めた。「全員集合」では、器械体操をするコントで、抜群の運動神経を発揮し、ファンを喜ばせた。1985年に「全員集合」が終了すると俳優業でも活躍。「遠山の金さん2」、「水戸黄門」「総理と呼ばないで」などで名バイプレーヤーとしての地位を確立した。一方で「こぶ茶バンド」などで音楽活動も継続していた。

 私生活では、2012年に27歳下の三代純歌と3度目の結婚をしていた。

 最後にイベント出演したのは今月14日。群馬・高崎タカシマヤで開催中の「志村けんの大爆笑展」に高木と出席。「志村も喜んでくれたかな」と20年に死去したドリフメンバー、志村けんさんをしのんでいた。

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