「サンジャポ」慶大准教授・若新氏 解散命令に消極的な岸田首相は「なんちゃってヒーロー」

 慶大特任准教授の若新雄純氏が9日、TBS系「サンデー・ジャポン」に出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への解散命令に対して消極的な岸田文雄首相について言及した。

 番組では、旧統一教会の元二世信者が7日に行った記者会見で、涙ながらに教団の解散を訴えたことを取り上げた。また、岸田文雄首相が5日の衆院本会議で、信教の自由を保障する観点から「慎重に判断する必要がある」と話したことも紹介した。

 若新氏は「岸田さんて、できることなら国民のヒーローでいたいと思うんですよ」と岸田首相を正義の味方に例えると、「正義のヒーローは、悪者がいたら退治しなきゃいけないじゃないですか。自分たちと全然関係なかった、初めて出くわした悪者だったら、もう退治していると思うんですけど。実は昔、仲良くしちゃってたと」と、これまでの自民党と教団側との関係の深さを指摘した。

 「仲良くしていた奴を退治しちゃうと、ブーメランになるから、退治できないっていうのが。なんちゃってヒーローの弱いところって言うか…賢い悪者って、こういうところつけ込んでちゃんと関係を作ってきているんだと思うんですよ」と教団側からの“報復”を恐れていると推測。「岸田さんがなんちゃってヒーローから、本物の正義の味方になれるかどうかが問われているんだと思うんですが…そこは難しいんだろうな」と、岸田首相は解散命令には踏み出せないと予測した。

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