氷川きよし 人生、冒険 無期限の歌手活動休養まであと3カ月 海外に行き、見聞を広げに

 近況などを語った氷川きよし(撮影・堀内翔)
 近況などを語った氷川きよし(撮影・堀内翔)
2枚

 「Kiina」こと、歌手・氷川きよし(45)を特集する不定期連載企画「ときどきKiina」。今回は、自身にとって今年最大のプロジェクト「初の四大都市劇場公演」を無事に完走した近況などとともに、無期限の歌手活動休養まであと3カ月を切り、休養中の展開、その準備など、現在の状況や考えなどを語ってもらった。

  ◇  ◇

 「無事に終わってホッとしています。コロナの感染が拡大する中で、一度も中止にならずに完走でき、本当によかったです」

 自身初の試みとなった東京、大阪、名古屋、福岡の四大都市での劇場公演。6月から9月にかけて、合計90公演を無事に終えた氷川は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 コロナ禍での長期にわたる公演。感染症対策はもちろんのこと、野菜中心の食事を心掛けるなど体調管理も徹底し乗り切った。そしてその公演では、新たに感じる流れもあった。

 芝居と歌の2部構成の公演で、芝居は日本の時代劇から一転、西洋を舞台にした、上流階級の華やかな世界の中で、6変化の衣装をみせる物語に。コンサートも演歌、ロック、ポップスと幅広いジャンルで構成した。自身もインスタグラムで積極的に発信しアピールしたが、その効果もあり「若い人など新しいお客さんが増え、広がりを感じました」と自身の新たな姿、試みに手応えがあったという。

 また、今回は初めて故郷・福岡の博多座で公演を実施。地元ということで、両親と過ごす時間が長くとれたことも大きなリフレッシュとなったようだ。

 「これまで長い日程での帰省が難しかったですし、今回は親子の時間も多く過ごせましたので、とてもいい機会となりました」

 日帰りでのミニ旅行など、これまでなかなかできなかった親孝行の時間を持つことができた。と同時に、直面する現実的な問題を、あらためて真剣に考えた。

 「子は自分1人。両親の面倒を見なければいけない立場です。拠点が東京。両親が福岡。無視できない状況をどうするか…」

 すでに発表している年内いっぱいでの無期限の歌手活動休養まで3カ月を切った。いったん立ち止まって、自身を見つめ直す機会とする意向だが、このような自分の人生についても、ゆっくり考えるという。

 「今までずっと走り続けてきました。長い人生を考えれば、いい仕事をするためにも、プライベートもしっかりした形にしないといけない」

 その歌手活動休養についてだが、さまざまなプランを考え、準備を進めているようだ。その1つが海外だ。

 「海外に行きたいと思っています。他の国に行き、さまざまな文化、音楽、価値観に触れ、見聞を広げていきたい。そして、自分を見つめ直し、やりたい音楽、表現を見つけてみたいと思っています」

 行くとなったら「行き当たりばったりでいいと考えています。臨機応変の方が、刺激も大きいし、生まれてくるもの、見えてくるものが大きいと思う。特に語学も学んでいませんし、そのあたりも何とかなると思っています。人生、冒険です」

 その冒険の開始までの約3カ月間には、多くの活動が控えている。コンサートツアーに加え、今年は東京、大阪、名古屋、福岡の四大都市でのディナーショー。そして年末恒例の東京国際フォーラムでのスペシャルコンサートに年末の番組。すべてに全力投球する覚悟だ。

 「どんな時でも、感謝の思いと誠実さを持っていなければいけない。(年末まで)皆さまへの感謝の思いを込めて活動します」

 固く誓っていた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス