テレビ朝日の定例会見が４日、東京・六本木の同局で行われ、「羽鳥慎一モーニングショー」（月～金、前８・００）のコメンテーターを務める同社社員の玉川徹氏（５９）を事実に基づかない発言をしたとして、同日付で出勤停止１０日間の謹慎とする懲戒処分にしたと発表した。５日から１０日間（土休日を除く）の謹慎期間後、１９日から番組復帰する予定。

　玉川氏は９月２８日の放送で、安倍晋三元首相の国葬での、菅義偉前首相の弔辞について「電通が入ってます」と発言。翌２９日に「事実ではありませんでした」と謝罪していた。

　篠塚浩社長は「番組および会社の信用を傷付け、損害を与えたことによる処分」とし、「誠に遺憾だと思っている。再発防止に、指導を徹底していく」と話し、「国葬に関するさまざまな情報をチェックする中で誤認してしまった。本人は反省している」とした。報道局情報センター長、同センターＣＰ（羽鳥慎一モーニングショー担当）は「けん責」処分とした。