安倍元首相国葬 会場の武道館付近で献花に訪れた人と反対派による乱闘騒ぎが勃発

 取り囲んだ警官に怒号を浴びせる通行人(中央)
 言い争いになり、警官に止められる通行人
 安倍晋三元首相の国葬のため、封鎖された靖国通り=27日午前、東京都千代田区の靖国神社(撮影・伊藤笙子)
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 安倍晋三元首相の国葬が27日午後2時から行われる。会場の東京・日本武道館付近はフェンスによって人流や車両の流れが規制され、全国から集められた多くの警察官が配置される物々しい雰囲気に包まれた。

 午前9時時点で一般向けの献花台が設けられた九段坂公園前は、献花に訪れた人々による長蛇の列。献花は午前10時開始予定だったが、30分早められ、午前9時30分からスタートした。

 また、九段坂公園の出口付近では「国葬反対」のプラカードを掲げた男性と、献花を終えた男性による乱闘が発生。警察官が約30人ほどで取り囲み抑制を試みたものの、献花を終えた男性の怒りは収まらず「安倍さんに献花しに来たのに何であんなやつをゲートの中にいれるんだよ、ふざけんじゃねえよ!警察は他県から来といて何やってんだよ!」などと警察官に対し、怒りをまくしたてていた。

 始発に乗り込み、一般向けの献花に約4時間ほど並んだという神奈川県在住の50代会社員男性は、安倍元首相の遺影に向け「これだけの総理大臣はなかなか出てこない。外交関係を含め日本の存在感を高めてくれた」と感謝。また、国葬をめぐって二分化される世論については「民主主義国家なので、反対派の方もいるし僕らみたいに弔意を示す方もいる」と理解を示しつつも「暴れられたりするのは勘弁してほしいですね…」とデモや抗議活動による影響を懸念していた。

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