東京五輪汚職事件 JOC前会長を任意聴取 高橋容疑者の理事就任経緯確認か

 東京五輪・パラリンピックを巡る汚職事件で、東京地検特捜部は16日までに、日本オリンピック委員会(JOC)前会長で、大会組織委員会副会長を務めた竹田恒和氏(74)を任意で事情聴取した。参考人とみられる。

 会長だった森喜朗元首相(85)と共に理事の人選に影響があったとされ、高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=の選任に関わっていないかどうかや、理事の職務権限の認識などについて確認したもようだ。

 組織委は14年1月に発足し、森氏が会長に就いた。竹田氏は同年3月に副会長の1人として選任された。当時の理事は最大35人で同年6月、最後の枠に高橋容疑者が収まった。

 森氏は高橋容疑者の就任の経緯に関し8月、代理人を通じて「ある人の推薦があったと聞いているが、積極的に就任を依頼したわけではない」と説明。竹田氏は高橋容疑者と同じ慶応大出身で付き合いは古く、特捜部は人選への関与も含めて確認したとみられる。

 特捜部は森氏からも参考人としてすでに聴取。高橋容疑者の紹介で紳士服大手AOKIホールディングス(HD)前会長の青木拡憲被告(83)=贈賄罪で起訴=と面会したとされ、AOKIルートの立証に必要と判断。高橋容疑者の就任の経緯も聞いたとみられる。

 竹田氏は、大会スポンサーだった駐車場サービス「パーク24」の社外取締役を務め、特捜部は今月7日、同社の本社を家宅捜索している。

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