三浦瑠麗氏「国葬っていうのは政治」 賛否両論の安倍元首相の国葬に

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が31日放送のフジテレビ系「ワイドナショー」に出演。賛否両論ある安倍晋三元首相の国葬について言及した。

 9月27日に予定されている安倍元首相の国葬について取り上げた。岸田文雄首相は、政権史上最長の任期や東日本大震災からの復興など多くの実績があること、国際社会からの高い評価があることなどを実施の理由として挙げている一方で、費用が全額国費で賄うことや弔意を国民に押しつけているとの批判、国会での議論がなく閣議決定だけで決めたことを問題視する声もあり、賛否が真っ二つに割れていることを紹介。全国で中止を求める脅迫メールが相次いでいることも伝えた。

 三浦氏は「反対意見が出ることは健全というか。反対意見が出ない総理大臣なんていないですよ。それこそ(首相で唯一、国葬が行われた)吉田茂がどれだけ憎まれていたかを考えたときにね」と前置き。「日本で私が憂慮するのは、天皇陛下の国葬は当然だと、大喪の礼だと。権威は認めるけど、民主主義で選んだ総理大臣に対して毀誉褒貶あろうだけども、それは政治はダメっていうのは、民主的にはおかしいと思ってはいるんです」と述べた。

 さらに「全然違うんですよ、海外からの評価。暗殺されたのも大きいし。だから岸田政権の説明は理にかなっていると思います」と海外からの高い評価を指摘し、「国葬っていうのは政治なんです。私は政治マターだと思うんです。当然、内閣総理大臣が決めるんですよ。閣議で決めるんですよ」と岸田首相が決めることに問題はないとした。

 司会の東野幸治が「国会で審議しなくてもよくって、政治マターでやっていもいいと?」と尋ねると、「逆に、審議し始めちゃうと、野党は安倍さんの評価に対してマイナスなこと言わなきゃいけなくなるじゃないですか。これはお葬式だから。お葬式としてみんなで悼みましょう。各国から首脳が来るんだから献花してもらいましょうで、いいと思うんですよ」と持論を語っていた。

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