大阪・吉村知事 高齢者には外出自粛要請「お守りする必要性が高い」医療非常事態宣言で

 大阪府の吉村洋文知事(47)が27日、大阪市内にある府庁で定例会見を開き、「医療非常事態宣言」を発出したことを報告した。新型コロナウイルスの感染急拡大により、医療体制の逼迫(ひっぱく)が主要因。「感染が急拡大し、まだ増える。1人、1人に感染対策の徹底をお願いしたい」と訴えた。

 前日26日には府で、過去最多を更新する2万5762人の感染が確認された。同知事はこの日の新規感染者が「2万1900人前後になる」と説明。前週水曜は2万1973人でほぼ同数だが26日、政府の情報共有システム「HER-SYS(ハーシス)」にトラブルが発生。実数より少なく計上され「積み残しがある」とした。

 この日は対策本部会議も開かれ、病床使用率が50%を超えることから感染状況を示す独自基準「大阪モデル」に基づき、警戒レベルを約3カ月ぶりに最高の「非常事態(赤信号)」に引き上げることを決めた。期間は28日から8月27日。 飲食店に対する時短や休業要請は行わないが、重症化リスクの高い高齢者には不要不急の外出自粛と同時に、早期の4回目ワクチン接種を求めた。吉村知事は「悩ましいところですが、大阪特有の理由、事情として高齢者の方をお守りする必要性が高いと思っている。そのメッセージを強く発信したかった」と述べた。

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