池乃めだか 10年前「引退も考えた」最年長座長公演で告白 今は「今日もまた朝があった」と感謝の日々

 吉本新喜劇の池乃めだかが79歳の誕生日を迎えた3日、大阪・なんばグランド花月で最年長座長公演を行った。6月28日から7月4日までの期間限定で座長を務めており「(79歳になって舞台に立っているとは)考えてもいなかったです」と感無量の様子だった。

 今年初めに座長公演について打診され「それまで元気でおれるか心配やった」というめだか。今年3月には新型コロナウイルスに感染したこともあり、この日を迎えたことを「信じられないですわ。この1週間、心配やったんです」と本音を吐露した。

 実は「10年ぐらい前から、そろそろ引退とか考えてもいいな、と。しんどいし」と引退が頭をよぎっていたという。しかし、周囲から「いやいや、まだまだ」「元気、元気」と声をかけられるうちに、「その気になってる自分がいる」と柔和な笑み。毎日、「今日もまた朝があったな、と感謝しながらの繰り返しです。来年(80歳だから)こうしよう、とか、でなく、今日も元気で。1日1日です」と、見出しになるような大きな話ができなくてすんません、とでも言うように恐縮しながら話した。

 中学を卒業後、会社員として働いたが、退社。その後、漫才師を経て、33歳で新喜劇に入った。遅咲きだ。辛かったこと、大変だったことを聞くと「役柄が子役ばっかりで、セリフが少ない。二言三言。短パンに黄色い帽子かぶって…。やめたいな、っていうのはありました。3、4年ぐらい、ずっとやめたいと思ってた」と明かした。その思いを変えてくれたのは間寛平(72)。「寛平ちゃんが入って、ええ風が吹いた。寬平ちゃんとの出会いが(変えた)」と感謝する。

 新喜劇の思い出といえば、かつては朝10時に集合し、「遊園地に動物園に行ったり」したという。ほかにも劇団員でローラースケートやアイススケートをするなど、思い出は尽きない。自身は40歳でゴルフを始め、公演の合間に打ちっぱなしに行ったり、精力的だった。今も万歩計を身につけ、公演の合間に歩く姿が目撃されている。

 座長公演に「ありがたいことですけど、いいのかな。ほかにもがんばったはる方いっぱいいるのに、年いってるだけで、このような扱いしてもらって。感激でいっぱいです」と後輩を慮り、「お客さんが退屈されてないか心配で。いいお客さんに囲まれて幸せです」と穏やかに語った。

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