「スパリゾートハワイアンズ」でコロナ対策プランが意外な人気に

 3年ぶりに行動制限がないゴールデンウイーク。国内の観光地、レジャー施設のみならず、海外旅行の定番・ハワイにも日本の観光客が多く訪れるなど、国内外でレジャー需要の回復がみられた。

 同様に「日本のハワイ」こと、福島県いわき市の温泉リゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」も、期間中はオープン前から来場者が列をなし、連日開館時間を早めるなど大にぎわいに。そんなハワイアンズで今、コロナ対策でスタートしたプランが、意外な方向に発展し、人気になっているという。

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 コロナ禍で苦戦が続いた全国のレジャー施設や観光スポット、宿泊施設などでは、何とか集客しようと、感染症対策を徹底した上で、あの手この手の対応を行ってきた。「スパリゾートハワイアンズ」でも、さまざまなプランを展開したが、その中で本来の趣旨からさらに進化した企画がある。それが「ひとりじめリゾートプラン」だ。

 これは、同リゾートを代表する施設やエンターテインメントを、家族やグループ、さらには個人で貸し切って楽しめる企画。世界最大級の大露天風呂「江戸情話 与市」や温泉大浴場をはじめ、同リゾートの代名詞である「フラガールショー」や、日本で唯一のプロファイヤーナイフダンスチームによる炎の「シバオラショー」まで貸し切れるという驚きのプランだ。

 もともとコロナ禍における感染症対策で、密を避けて思う存分楽しんでもらおうと企画されたものだった。だが、これまでにない企画で、内容の良さなどが口コミで広がり、最近は、まさしく“ひとりじめ”で特別な内容を満喫できるとして、人気プランになっているという。

 貸し切りでのフラガールショーは、毎日行われる公演と同じ場所で、通常とは異なる構成の特別バージョンを個人やグループで鑑賞できるもの。さらにトークや終演後の記念撮影などダンサーとの交流も可能と、そのスペシャルな内容がファンの間で人気となり、1回15万円ながら4度もリピートした人もいるほど。

 また、メンバーにイケメンがそろう「シバオラショー」のプランも、同様の楽しみ方が可能で、多くの女性ファンが利用。「江戸情話 与市」も、浴槽の総面積1000㎡世界最大級の露天風呂を40分1万1000円で貸し切れる貴重な体験ができるとして、予約が伸びているという。

 日本一の温泉リゾートと称される同リゾートも、コロナ禍においては、感染拡大に伴う臨時休業を余儀なくされた時期もあり、集客は大きく落ち込んだ。人気のフラガールショーも、観客が少ない中で行われたこともあったという。

 そんな状況を打破するため、従来のスタイルにとらわれず「新しい時代の、新しいハワイアンズ」のキャッチフレーズを掲げ、「新しい時代の、新しい施設の楽しみ方」として考案したのが今回のプラン。それが予想外なヒットとなった。このGW期間中も、フラガールショーの「ひとりじめ」の予約が入り、利用者は特別なショーを満喫したという。

 フラガールのキャプテン・ラウレア美咲さんは「貸し切ってまでショーを見ていただけることは、非常にうれしく思います。“ひとりじめ”のショーは、直接お話もできますし、より身近に楽しんでいただけます」とアピールする。

 同社は「ご要望があれば、ハワイアンズ全館の貸し切りも承ります(笑)」と、発展形として夢のようなプランも明かす。行動制限が解除された今後も、貸し切りの充実を含め「社員みんなでアイデアを出し合い、今後も安心安全に楽しんでいただくためのプランをご提供していきたい」と語った。

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