藤山直美、おいの扇治郎と丁々発止 寛美さんの三十三回忌追善公演

ゲネプロを終え取材に応じた藤山直美(右)と藤山扇治郎
「大阪ぎらい物語」で熱演する藤山直美
舞台上から父・寛美さんのの思い出を語り、あいさつする藤山直美=大阪松竹座
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 女優の藤山直美(63)が2日、大阪松竹座で父で喜劇俳優・藤山寛美さんの「三十三回忌追善 喜劇特別公演」(3~26日)の公開ゲネプロを行った。

 終演後、直美は「父はとにかく『お客さんに喜んでもらえよ』と言ってると思う」としのんだ。その一方、喜劇ではあるが「笑ってもらうため、何をしてもいいものではない。芸と品格が大切」とした。寛美さんの孫で松竹新喜劇の藤山扇治郎(35)は終始「身が引き締まります」と緊張の面持ちだった。

 直美は父について「とにかく寸法がええ人やった。横から見た身体の寸法、袖から出る手の寸法、なで肩で、とにかく寸法がよかった。持って生まれた才能」と喜劇役者としての素材としても完璧だったと語った。扇治郎も「おじいさんも伯母さんも、ものすごく美形ではないけど…格好いい!」と賛辞を送った。

 その一方で18年に乳がんを患い休養したこともある直美に対し、「(60歳で他界した)おじいさんの年を越えて、伯母さんが元気で、元気に舞台に立っているのが、おいっ子としてうれしい」と気遣った扇治郎。だが直美は「うそうそ!この子は最近『伯母ちゃん、好きな4桁の数字は何?』って。暗証番号やと思う。気ぃつけたい」と丁々発止、ちゃめっ気たっぷりに返していた。

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