秋元康氏「夢にも思いませんでした」岡本健一「私だけの受章ではない」紫綬褒章受章

 政府は2022年春の褒章受章者を28日付で発表した。受章者は689人(うち女性192人)と20団体で、発令は29日。学問や芸術分野で功績を残した人に贈られる紫綬褒章には作詞家の秋元康氏(63)、俳優の岡本健一(52)、映画監督の庵野秀明氏(61)、囲碁棋士の井山裕太氏(32)、作家の島田雅彦氏(61)ら計21人(うち女性3人)が選ばれた。

 美空ひばりさんの「川の流れのように」からAKB48の「ヘビーローテーション」まで多彩な作詞でエンターテインメントの世界を彩ってきた秋元氏は「その時代、時代をただ夢中で走り抜けて来ました。(受章は)夢にも思っていませんでした」とコメントした。

 放送作家出身で、1980年代前半から作詞活動を開始。小泉今日子の「なんてったってアイドル」、おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」など、斬新で大胆な言葉遣いでアイドルブームの一翼を担った。

 2000年代以降はプロデューサーとして数多くの女性グループを生み出し、欅坂46の「不協和音」などヒットを連発した。

 作詞家としての受章だが、時代と遊ぶように活動はその枠にとどまらない。「この仕事を続けて来られたことを幸せに思います」。

 舞台を中心に広く活躍してきた岡本は、シェイクスピアの「ヘンリー六世」では父ヨーク公と共に戦いに挑んだリチャード、レバノンの内戦をモチーフにした舞台「炎 アンサンディ」では狙撃兵と、古典でも現代劇でも戦禍に生きる人物を演じてきた。

 現在の世界を念頭に「『戦争』という惨い行為が公に行われ、多くの人生を奪い、人々に深い悲しみを刻み込んでいる今この時代に、国際平和を希求し、武力による威嚇又は武力の行使を永久に放棄している、この日本で、ありがたいことに戦争を体験していない私が、演劇という果てしなく自由な世界に導いていただき(後略)私だけの受章ではない」とスタッフ、共演者、観客に感謝。「一刻も早く、世界が平和になること」を願う。

 今秋には二人芝居の他、音楽活動も控える。「その時でしか感じられない生の時間を大切にして、世界を彩り、心を豊かにする作品を創り上げ、より多くの方々にお届けし続ける」と誓っていた。

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