ウクライナ首相降伏要求を拒否 マリウポリ攻防戦「兵士は最後まで戦う」
ウクライナのシュミハリ首相は17日、ロシアが攻勢を強める南東部の要衝マリウポリについて「まだ陥落していない。兵士は最後まで戦う」と徹底抗戦を表明、ロシア軍による降伏要求を拒否した。米ABCテレビに語った。ロシア側は攻撃を続ける構え。ウクライナ側は18日、マリウポリで拠点とする製鉄所に「多くの女性や子どもが避難している」として空爆を警戒。民間人犠牲者が一層増える恐れがある。
ゼレンスキー政権はマリウポリで部隊が全滅すれば停戦交渉を打ち切るとけん制。マリウポリでは、製鉄所に立てこもる民族主義勢力「アゾフ連隊」中心のウクライナ側部隊に対し、ロシア国防省が「抵抗を続ければ全滅させる」と最後通告していた。ウクライナ国防省によると、ロシア軍はマリウポリで超音速戦略爆撃機ツポレフ22M3を初投入するなど攻撃を強めている。
マリウポリ市長は12日、民間人死者数を推定2万1千人としていた。