仲邑菫二段 史上最年少での初タイトルはお預け「少し残念」
第33期女流名人戦3番勝負の第2局が16日、東京都・千代田区の日本棋院で打たれ、藤沢里菜女流名人(23)が囲碁の中学生棋士、仲邑菫二段(13)に203手で黒番中押し勝ちし、2連勝で5連覇を達成した。13歳1カ月の史上最年少でタイトルに挑戦した仲邑二段の初タイトルはお預けとなった。
タイトル奪取に向け研さんを積んだものの、藤沢女流名人の壁は厚かった。14日の第一局を落とし、背水の陣で臨んだ仲邑二段。「布石は研究通りの形になったんですけど、途中から全く知らない形になって。悪いなりに盛り返したんですが、ちょっと厳しかったですね」と、終局後は悔しそうに言葉を紡いだ。
序盤から優位に対局を進めた藤沢女流名人が2連勝を飾り、幕を下ろしたシリーズ。史上最年少でのタイトル獲得にも期待がかかったが「2局とも内容があまり良くなかったので少し残念ですけど、こういう大きな舞台で藤沢先生と2局打てたので勉強になりました」と前を向き、「女流棋戦、一般棋戦もそうですけど、タイトル戦に出て活躍できるように」と雪辱を誓った。
タイトル四冠を堅持し、女流名人戦5連覇を成し遂げた藤沢女流名人は「自分も若いパワー、刺激をもらいましたし、もっと気を引き締めて頑張っていこうという気持ちになりました」と話した。
