山田洋次監督 「ドライブ・マイ・カー」の快挙に賛辞「こんなにうれしいことはない」

リニューアル式典でテープカットを行う(左から)倍賞千恵子、山田洋次監督=東京・柴又の葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアム
リニューアル式典に出席した(左から)倍賞千恵子、山田洋次監督=東京・柴又の葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアム
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 映画監督の山田洋次氏(90)、女優の倍賞千恵子(80)が8日、東京・柴又にある「葛飾柴又寅さん記念館・山田洋次ミュージアム」のリニューアル式典に出席した。

 映画「男はつらいよ」シリーズで実際に使用されたセットや小道具を展示し、開館から25周年を迎えた同館は、遊びながら映画の世界観を体感できる謎解きゲームなどを新たに導入。同作の生みの親である山田監督は「とても今日はうれしい日です。コロナが始まってから休業施設も増えていると聞いています。その中で9度目のリニューアルとしてファンのみなさんにお目見えできること、こんなにうれしいことはありません」と喜んだ。

 同作で渥美清さん演じる車寅次郎の妹・さくらを演じた倍賞は「ここに来る度にお兄ちゃんがまだいるんだと思っちゃうんです」としみじみ。「渥美さんがどこかで見守ってくれているという感覚が昔よりもっともっと強くなっている気がしました」と、“兄”へ思いをはせた。

 先日の第94回アカデミー賞で、13年ぶりに国際長編映画賞を獲得した映画「ドライブ・マイ・カー」について日本映画界の巨匠である山田監督は「日本の映画人の一人として、こんなにうれしいことはない」と祝福。「去年は、韓国のパラサイトが作品賞を取ってアジアにグッと光が当たって、次の年に日本の映画が大きくクローズアップされたことはとてもうれしい」と快挙に賛辞を送った。

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