戦場カメラマン渡部陽一氏、TIME誌表紙写真に「強いメッセージがある」

 戦場カメラマンの渡部陽一氏が30日、TBS系「ひるおび!」に生出演。ロシアのウクライナ侵攻を報じるウクライナ人写真家のマキシム・ドンデュク氏の写真に「銃撃戦の激しい写真ではなく、日常が壊れた瞬間」を写しているのが特徴的と解説した。

 番組では4月4日号の「TIME」誌の表紙を飾ったドンデュク氏の写真を紹介。ウクライナ兵士が6カ月の赤ちゃんをかかえ、赤ちゃんの母親とともに逃げる写真で、涙を必死に堪えているように見える母親の表情が印象的だ。

 渡部カメラマンは「ぼく自身、14年から17年まで約3年間、5回にわたってウクライナのドンバスに取材に入っています」と切り出し、「写真はたった1枚でも、見た人の想像力をかきたてる、伝わる力を秘めている」と訴えた。

 ドンデュク氏の写真の特徴について「銃撃戦の激しい写真ではなく、日常が壊れた瞬間」「特に生活の面から戦場を見ている写真は特徴的」と解説した。

 渡部カメラマン自身も「戦場カメラマンとして現地に入った時に驚いたのは、(戦争中でも)一つ屋根の下で日常を過ごしている人がいる、そのギャップに衝撃を受けた」と明かし、「TIME」の表紙写真は「日常が壊されていくのがお母さんの表情、子どもの状況で強いメッセージを伝える力がある」と述べていた。

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