２５日のプロ野球開幕に向けて、虎党芸能人が阪神タイガースにエールを送る。落語家の月亭八方（７４）は吉本きっての虎党。矢野阪神の優勝を確信、キーマンの一人として佐藤輝明内野手（２３）を挙げ、三冠王獲りを期待した。

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　今年は優勝するにおいがプンプンしますね。昨年は２位でしたけど、ヤクルトに（日本シリーズの）権利を譲っただけ。勝利数は上でしたし、９回で終了のルールにやられたと思ってますから。

　巨人は過渡期、ヤクルトは２年続けてうまくいくとはね。中日は打線が弱い、広島は鈴木誠也が抜けた穴が…。侮れないのはＤｅＮＡ。８５年に優勝した阪神と雰囲気がだぶりますね。

　全ては佐藤輝。この選手が働かないと、優勝はできません。ルーキーだった昨年は何でも打とうとして、手を出していた。相手バッテリーから勝負にストライクはいらないと思われたからね。

　厳しい攻められ方を経験して、２年目は振らない勇気が身につけば。オープン戦では上手に打っていましたし、矢野監督も信頼を持って１年間４番でいくんじゃないでしょうか。いきなり三冠王を獲るかも。今年はすごい活躍をしますよ。

　佐藤輝が４番にデンと構えれば、大山も気持ちが楽になって打つと思います。佐藤輝効果で２人での本塁打争いを期待しています。４、５番と軸が機能すれば、マルテら外国人も勝負してもらえるはず。走れる近本もいて、打線のピースはそろっていますね。

　注目は江越です。超二流という言葉は、彼のためにあるようなもの。足もある、肩もある。あとは打撃。打率２割５分、本塁打は１３本打ってくれたら。超二流は時として一流を超えることがある。１年間レギュラーだけでやるのは難しい。ベンチ組にこういう選手がいると、監督も作戦を立てやすい。必要なピースです。

　投手はある程度そろっています。中継ぎで若手も育ってきました。抑えがいないと言われますが、何とか打線がカバーしてくれると思いますよ。

　矢野監督は２軍監督時代から、走ることを意識づけたのが、すごい功績ですね。走れるチームは強い。今年限りですが、選手も手ぶらではやめさせないでしょう。

　もし、優勝しなかったら、阪神電車にはもう乗りません。家の前を走っていますけど…。優勝したら、どうしようかな。８５年Ｖの時は自腹で５０万円使って、アドバルーンに乗りましたが。まあ、何か考えます。決まったら、デイリーさんに連絡しますよ。

　◇月亭八方（つきてい・はっぽう）１９４８年２月２３日生まれ。大阪府大阪市出身。関西学院大学経済学部オープンカレッジコース修了。６８年に故・月亭可朝に入門。本職の落語のほか、漫談、テレビのバラエティ番組、ラジオなど、関西を中心に幅広く活躍している。弟子の月亭八光は長男。趣味はゴルフ、野球。