劇作家・吉永仁郎さん死去 92歳、ALSで 90歳過ぎても創作意欲衰えず

 劇作家の吉永仁郎さんが12日午前11時42分、ALS(筋萎縮性側索硬化症)のため亡くなっていたことが22日、分かった。92歳。東京都中野区の自宅で息を引き取った。「劇団民藝」が22日、公表した。葬儀は19日に家族のみで執り行ったという。

 吉永さんは1951年に早稲田大学第一文学部英文科を卒業。都内の中学校に英語教師として勤務しながら、劇作修行を始めた。74年、劇団東演で「勤皇やくざ瓦版」上演。以後、劇団民藝、文学座、俳優座などに戯曲を多数書き下ろした。

 90歳を過ぎても創作意欲は衰えず、新作を書き下ろし、21年4月上演の「どん底-1947・東京-」(民芸)が最後の劇作になった。

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