ウクライナ非武装化は「大坂夏の陣」専門家が「モーニングショー」で解説

 ロシアの軍事・安全保障問題などを専門としている東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠氏が2日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、ウクライナの非武装化を「大坂夏の陣」と表現した。

 ロシアとウクライナの2回目の停戦交渉が行われるという話題。ロシアは「クリミア半島でのロシアの主権承認」「ウクライナの非武装化、中立化」を求めており、ウクライナは「親ロシア派が実効支配しているクリミアとウクライナ東部を含む全土からのロシア軍の撤退」を求めていると報じられている。

 小泉氏は交渉は継続すべきとした上で、双方の主張が「真っ向から食い違っている」とした。ロシアの主張する「中立化」には話し合いの余地があり「非武装化」も「それ自体はできなくもないかもしれません」と説明。しかし、「その後が怖い。1回『中立です』『どこの同盟にも入ってなくて非武装になりました』って言った後にまたロシアがこういうこと(侵攻)を始めたら、今度は本格的に対抗する手段がないわけで、大坂夏の陣みたくなってしまう」と解説した。「今起きてる紛争を止めるためには(ロシアの要求を)飲めるかもしれないけど、先のことを考えたら飲めないでしょう」と現状を分析した。

 「大坂夏の陣」は1615年、徳川が豊臣を滅ぼした戦い。前年の「大坂冬の陣」で和睦する際に、約束に反して大坂城(当時)の外堀を埋められてしまった(実際には豊臣方も了承していたとされる)ため、敗北したとされる。小泉氏は停戦のために武装解除すれば、ロシアが再度攻めてくる“夏の陣”となった場合、ウクライナは惨敗すると、戦国時代の例になぞらえた。

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