のん 主演・脚本・監督で映画製作「感動で震えています」

舞台あいさつを行ったのん=東京・テアトル新宿
舞台あいさつを行ったのん=東京・テアトル新宿
舞台あいさつを行ったのん=東京・テアトル新宿
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 女優・のん(28)が25日、都内で、脚本、監督、主演の3役を務めた映画「Ribbon」の初日舞台あいさつに登場。コロナ禍での製作について熱く語った。

 作品は、コロナ禍で卒業制作展がなくなり青春を奪われた美大生が主人公の物語。実際にそのような学生たちを見たのんが、少しでも救い上げたいとの思いで企画した。

 自身もコロナ禍で仕事が延期、中止となる経験をし、その中で「何とかせねば」との思いで取り組んだ作品。

 「自粛期間中、加熱する不要不急の論争にエンタメや芸術も入れられた。自分も舞台や音楽フェスが中止となり、それで生活している身としては、自分自身が否定されたような気持ちになった。でも、あらためて自分はこれが好きとも自覚でき、エンタメ、芸術を見てきて影響を受けて形作られていることをすごく思い知らされた。これから自分が活動していく中で支えになる作品となった」。

 得たものは大きかったようだ。

 今作は、監督として初の劇場長編作品。無事に初日を迎え、上演後には大きな拍手が巻き起こるなど上々の滑り出しに「感動で震えています。この映画が撮れたから、今こうして皆さんとお会いできているのがうれしい」と感激しきりだった。

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