ｅスポーツチーム・ＣＹＣＬＯＰＳ　ａｔｈｌｅｔｅ　ｇａｍｉｎｇが１７日、公式サイトを更新し、同社に所属するプロゲーマー・たぬかな選手と契約解除したことを報告した。

　ＣＹＣＬＯＰＳは「『たぬかな』選手との選手契約解除のお知らせ」と題して文書を掲載。「当社は２０２２年２月１７日をもちまして『ＣＹＣＬＯＰＳ　ａｔｈｌｅｔｅ　ｇａｍｉｎｇ』に所属する『たぬかな』選手との選手契約を解除いたします。」と伝えた。

　たぬかな選手は２月１５日、ライブ配信で、自宅でＵｂｅｒ　Ｅａｔｓを利用した際に、男性配達員から連絡先を尋ねられたと告白。配達員に恐怖を抱いたことなどを伝えた上で「背が低くて、多分１６５（センチ）くらいしかなかった」などと話した。さらに「１７０ないと、正直、人権ないんで」などと発言し、炎上していた。

　たぬかな選手はその後、発言が「ヘイトスピーチ」に当たると指摘されたことも明かした。さらに「そういう意図ではありませんでしたが、不快に思われた方が多いようなので撤回します、すみませんでした」と謝罪していた。

　しかし、ＣＹＣＬＯＰＳは１７日の文書で「２０２２年２月１５日の『たぬかな』選手の配信中における不適切な発言と姿勢は、当社として決して容認できるものではなく、選手契約解除という判断に至りました。」と厳しい処分を下した。さらに「当社は、いかなる差別的・侮辱的な行為や言動・ＳＮＳ等での発言も許されるものではないと認識しており、すべての人にとっての多様性を大切にしております。今後、所属選手の教育、指導等管理体制を強化し、再発防止を徹底して参ります。」と襟を正した。

　たぬかな選手の発言については「ご不快な思いをされた皆様のお心を傷つけたこと、また、応援してくださるファンの皆様、スポンサー各社の皆様、および関係各所の皆様に多大なるご迷惑とご心配をおかけしたことを、深くお詫び申し上げます。」と謝罪した。