のん、恐竜描き「あまちゃん」の岩手県久慈市に寄贈、収益も寄付へ NFTアート作品
女優・のん(28)が10日、ヒロインを務めたNHK連続テレビ小説「あまちゃん」(2013年放送)の舞台となった岩手県久慈市で行われたNFTアート贈呈式に出席した。
NFT(非代替性トークン)は世界に一つのデジタル資産。この日、のんが描いた初のNFTアート作品「王様のマント」は販売され、収益は「第2の故郷」という久慈市に寄付される。
のんは「朝ドラで撮影に来て住んでいるみたいに滞在していたし、(改名して)のんになってからもたびたび来させていただいていたので、きょうも来られてうれしいです」と久慈への思いを笑顔で明かし、今回の企画について「NFTアートっていう新しいものに挑戦することと、自分の大切な町にかかわれることがうれしかったです」と語った。
同席した遠藤譲一久慈市長は「のんさんとは長い、いいお付き合い。いつも久慈を気にかけていただいてありがたいなと」と感謝。東日本大震災、台風被害、コロナと続く中、「厳しい状況にはあるが、久慈市のみんなの気持ちには『のんさんがいる』というのは大きな支え」とした。
「王様のマント」は久慈市で化石が発掘された恐竜を描いたといい、恐竜好きというのんは「(発掘の)ニュースを見て、久慈市に贈る絵は絶対、これを書きたいと思った」と明かした。「いつもより時間がかかった。最初に書いた色から変えたり、最後は徹夜して仕上げました。気合入れて書きました」という作品。
「凶暴なものとかわいいものがぶつかってるときに生まれるパワーがすごく好き。今回も恐竜がリボンをまとって強く見せているというちょっと不思議な魅力が生まれて、自分でもいい作品になったのではと思う」と自信を見せた。