NHK会長 不適切字幕問題に「非常にお粗末」と陳謝 五輪反対デモで金銭発言めぐり

 NHKの定例会長会見が13日、東京・渋谷の同局で行われ、前田晃伸会長は、昨年12月に放送されたBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、字幕の一部に不確かな内容があった件について「映画関係者の方々、視聴者の方々に申し訳ないと思っております。お詫び申し上げます」と謝罪した。

 「実態を調査しましたが、制作段階でチェック機能はしっかりしたものがあるが、十分に働かなかったのが一番大きな問題。しっかりと再発防止に向けた取り組みをすることが大事」と話し、「率直に言って非常にお粗末だと私は思っております」と語った。

 正籬聡(まさがき・さとる)放送総局長は「原因ですが、取材制作の過程での制作担当者間のコミュニケーション不足、それに加えて事実の確認とチェック体制が不十分だったこと。担当の管理職と部署の責任者によるチェックは行われたが、番組の構成に関心が向き、事実関係の確認という極めて基本的なチェックが十分ではなかった」と陳謝した。

 同番組では、東京五輪をめぐる匿名インタビューで「五輪反対デモに参加しているという男性」「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」と字幕がついていたが、五輪反対デモに参加したか、そのデモで金銭を受け取ったかなどは確認できていなかった。

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