NHK大阪局長「ねつ造、やらせはない」 BS1スペ不適切字幕問題で謝罪

 BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」での字幕が不適切だったと謝罪したNHK大阪放送局の角英夫局長=大阪市のNHK大阪放送局
BS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」での字幕が不適切だったと謝罪したNHK大阪放送局の角英夫局長=大阪市のNHK大阪放送局
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 NHK大阪放送局の角英夫局長の定例会見が13日、大阪市の同局で行われた。大阪局が制作し、昨年12月に放送されたBS1スペシャル「河瀬直美が見つめた東京五輪」で、字幕の一部に不確かな内容があったとして謝罪した件について改めて触れた。

 角局長は「映画監督の河瀬直美さん、島田角栄さん、映画製作などの関係者の皆さま、何よりも視聴者の皆さまに対して深くおわびいたします。誠に申し訳ございませんでした」と言うと、幹部とともに立ち上がって頭を下げた。

 今回の一件は、東京五輪の公式記録映画の監督を務める河瀬氏に密着した番組内で、五輪反対デモに参加していると紹介された男性について「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」などと字幕がつけられた。しかし、同局は9日に、実際に男性が五輪デモに参加した事実が確認できていないと釈明。同日におわびが放送されていた。

 角局長は「われわれが遵守しなければならない放送ガイドラインでは取材・制作の基本姿勢としてNHKのニュースや番組は正確でなければならない」などとした上で、「今回の問題は取材・制作の過程で制作担当者間のコミュニケーション不足に加え、事実の確認とチェック態勢が不十分だったことが原因。担当管理職と部署の責任者によるチェックは行われたが、番組の構成面に関心が向き、事実関係の確認という異本的視点での確認が十分ではなかった」と説明。

 「NHKとしては放送にあたって、取材に基づき、事実関係の裏付けをとっていくことを改めて徹底するため、取材・制作に携わる全職員を対象にすみやかに勉強会を開くほか、ドキュメンタリー番組を中心に制作の過程で番組に直接かかわっていない管理職を関わらせる複眼的試写を徹底するなど、再発防止への取り組みをただちに実施する。大阪局としては番組制作に携わるすべてのディレクター、プロデューサーを対象に研修を一昨日(11日)から始めた」とチェック機能を強化するとした。

 質疑応答では「テロップは試写後に入れられたか、試写でも入っていて見ていたのか」「男性がデモに参加していたのか確認するつもりがあるのか」などと問われたが、「取材・制作の過程に関わることなのでお答えを控えさせて」「今後の対応になるのでお答えを控えさせて」を連発。局内の関係者への聞き取りは行っているとした。

 「ねつ造ではないか」と確認されると、「ねつ造ではなかったという認識に変わりない。担当者が意図的に架空の内容を作り上げてはいない。ねつ造、やらせといわれることはない」と明言。局長の責任について聞かれると、「そこも含めて必要な対応が検討されると認識している」と返した。

 河瀬氏は「本当に、残念でなりません」とのコメントを発表している。

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