三浦瑠麗氏と二木教授がオミクロン論争「弱毒化してる」「危険性の判断尚早」

 国際政治学者の三浦瑠麗氏が7日、フジテレビ系「めざまし8」に出演。オミクロン株に対する岸田文雄政権の水際対策を特集する中で、昭和大客員教授の二木芳人氏と論争になる場面があった。

 二転三転しながらも、強めの対策を打つ岸田政権に対して、三浦氏は「菅政権が人気が落ちたことに政治的に学んだんでしょうね」とさらり。続けて「オミクロン株に関しては、先進国が非常に効果の高いワクチン2種を使って逃げ切ったのに、逃げ切ったのを覆されるのは困るというのがヨーロッパやアメリカの考えていること」と解説した。

 その上で「デルタとオミクロンを比べたときに、オミクロンの方が軽症だったり無症状の率が高いわけですよね、現状。完全に固まった結論は出せないけども、明らかに。重症化率が低いけれども、風邪症状にはなっちゃうよというものを全部閉め出していったらこのウイルス、いたちごっこになると二木先生もおっしゃってたじゃないですか。尾身さんも結局、何年かしたら風邪みたいに定着すると。当初目指していた目標と違いません?」とオミクロン株に対する対策が強すぎると迫った。

 二木教授は、「一方的にそっちに向かっていくんじゃなくて、紆余曲折をへながら、その過程で、感染力は強そうだと」と説明すると三浦氏は「どの位なんですか?」と追及。二木氏が南アフリカの基本再生産数が「非常に高いものが出ている。3ぐらい出してましたよね」と答えると、「3って…風邪が2・5じゃないですか。南アフリカは、若者が多くて、黒人の若者がワクチンをまだ打てていない。その中で、風邪程度の広がりの基本再生産数で致死率ゼロだったら。致死率が強いものは封じ込めにかかるから淘汰されて、より広がり弱毒性のものが定着して残ると二木先生説明されていたので、あまり弱いものに強力に封じ込めたら…」と話した。

 それに対して、二木教授は「いまのところ、このウイルスが強く危険なものじゃないと判定するのは早いんじゃないか」と反論。ブレイクスルー感染が多いため、接種率の高い日本でも「感染者数が一気に増えると負担になる」という可能性をあげ「(若年層から)高齢者や病気を持っている人に広がっていったら、このウイルスがどれだけの致死率を示すか。重症化は少しタイムラグがある。もう少し様子をみないと本当の危険性は判断できない」と慎重論に終始した。

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