ニッポンの社長が初タイトル「NHK新人お笑い大賞」満票→満票の完全V

 結成10年未満のプロの芸人で競う「NHK新人お笑い大賞」が31日、NHK大阪ホールで行われ、2013年11月結成のコンビ「ニッポンの社長」が優勝した。東京・大阪から計311組が予選に参加し、勝ち抜いた8組が頂点を争った。なお、大阪予選を突破した隣人の橋本市民球場が新型コロナウイルスに感染し、コンビが出場を辞退。大阪で次点だった丸亀じゃんごが繰り上がって本選に出場した。

 本選はA、B4組ずつに分かれて戦った。マヨネーズネタを披露して西川きよしら審査員7人の満票でB組1位通過したニッポンの社長は、A組1位のハイツ友の会と決勝で対決。脱出作戦ネタの決勝も満票で完全Vを果たし、歓喜の2人は目頭を押さえた。

 20、21年キングオブコント決勝進出の実力派コンビにとって主要大会で初優勝。トロフィーを掲げた辻(34)は「いつも準優勝とかで。これで負けたらハイツ-を嫌いになってました」と声を震わせた。ケツ(31)は「賞レースは勝てなかったんで、支えてくれた人のために早く勝ちたかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 2人は終演後に会見。辻は「優勝できない、優勝とは無縁のジレンマがあって、僕らは優勝できへんもんやというのがあったんで。満票で入れていただいてびっくりして。ホンマ夢みたいです」とコメント。ケツは「賞レースで優勝してなかったんで執着が強かったと思います」と語った。

 8月に同じNHK大阪ホールで行われた「NHK上方漫才コンテスト」で準優勝に終わったときは、終演後もしばらくその場から動けなかったという。帰りのタクシーでこの日のネタを打ち合わせたが、意識するあまり、ここ最近は今大会の話題は互いに口に出さなかったという。

 気合の決勝ネタは本拠とする大阪・よしもと漫才劇場の気心の知れた音響、進行スタッフに手伝ってもらっての勝利。辻は「リハ(ーサル)も僕らは長めにやったので、2本目いかなかったらどうしようと」と振り返った。無念の棄権となった隣人からも託された優勝を勝ち取り、喜びはひとしお。ますだおかだ・増田英彦ら審査員からの絶賛にも感激した。Bブロックでミキら漫才陣と争った辻は「きよし師匠に入れていただいたのがうれしかったです。(自身でやられていた)漫才の方が好きなのかなと思っていたので」と笑顔を見せた。

 開催中の「M-1グランプリ」は準々決勝進出を決めている。今後の目標を聞かれ、辻は「ネタといえばニッポンの社長と言われたい」と力強く宣言した。

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