【山田美保子のミホコは見ていた!】スタッフと共演者と視聴者を愛し、愛された夏目三久さん 

 9月30日をもって芸能界を引退した夏目三久さん。同日朝は、7年半、メインを張った「あさチャン!」(TBS系)が最終回に。夜は「マツコ&有吉 怒り新党」(テレビ朝日系)が「解散!! 生放送2時間スペシャル」なるタイトルの特番でラストデーを飾った。

 「あさチャン!」では、夏目さん本人の挨拶時間が十分にとれなかったエンディングの演出に批判が集まってしまった。確かにそれは残念だったが、スタッフに取材したエピソードを応援に替えた「我武者羅應援團」の“想い”と“熱”は画面から十分に伝わってきた。夏目さんの懸命な仕事ぶりに毎朝、胸を打たれていた制作陣は、それを漏れなく視聴者に知らせて夏目さんを称えたかったのだろう。

 「あさチャン!」における夏目さんは、細やかな心配りができる座長さんのような存在で、共演アナウンサーやスタッフから慕われ、好かれていた。それは結婚発表後、最初のオンエアでTBSの女性アナが「こんなにも朝が楽しみだったことはない」と素直すぎる感想を漏らしていたことでもわかろう。

 そして「怒り新党」。フリーになって最初に担当し、有吉弘行と出会った番組の正真正銘の最終回でも、マツコ・デラックスと番組スタッフの夏目さんへの愛が満載だった。

 私が彼女に初めて会ったのは、2007年3月。日本テレビの入社式で流すVTRを撮影するため、私が構成を担当していた「恋のから騒ぎ」の“説教部屋”セットに夏目さんがやってきたときのことだ。自己紹介フリップの「好きな芸人」欄に「チュートリアルの徳井義実」と記し、明石家さんまからピコピコハンマーで叩かれまくった彼女。翌年からは、後輩女性アナが同セットで撮影するため、夏目さんがアテンドを担当していた。

 さんまさんや番組スタッフ全員に「お世話になります」「よろしくお願いします」と頭を下げ、後輩アナが緊張しないように優しい言葉をかけ続けていた夏目さん。「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)含め、レギュラー番組の最終回での振る舞いから、彼女の仕事への姿勢やスタッフや共演者への気遣いが当時と何一つ変わっていないことがわかった。

 スタッフと共演者と視聴者を愛し、愛された夏目三久さん、本当にお疲れ様でした!

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