池松壮亮“本郷猛”「シン・仮面ライダー」豪華キャスト 緑川ルリ子は浜辺美波

 2023年3月公開の映画「シン・仮面ライダー」の脚本・監督を務める庵野秀明氏(61)の記者会見が30日、東京・乃木坂の国立新美術館で開催され、主人公・本郷猛(仮面ライダー)を池松壮亮(31)、ヒロイン・緑川ルリ子を浜辺美波(21)が務めることが発表された。人気特撮シリーズ「仮面ライダー」の放送開始50周年を記念した実写映画。庵野監督が手がける新たな“シン”シリーズに豪華キャストが集結した。

 「シン・エヴァンゲリオン劇場版」(21年)、「シン・ゴジラ」(16年)などで知られる庵野監督が手がける新たな“シン”シリーズの主要キャストがついにベールを脱いだ。

 主人公の本郷を演じる池松は、右足にギプスを装着し、松葉づえをついた痛々しい姿で登場。本格的な撮影に向けアクション練習をしていたところ靱帯(じんたい)を損傷したといい「『1週間足をつくな』と言われまして」と状況を説明。「『主人公が改造手術に失敗したけど、撮影に影響はない』と書いていただければ」と笑わせた。

 オーディションで抜群の輝きを放っていた池松に、庵野監督は「僕の中での本郷猛は藤岡弘、さんのイメージが強い。池松君がやるのであれば違う本郷猛になってくれるんじゃないかな」と確信を口にした。池松は、国民的人気を誇る大役にプレッシャーをにじませつつも「日本人の精神性、魅力、夢をどう役に反映することができるのか。この国の夢を引き継ぐつもりで」と強い覚悟を示した。

 庵野監督が、たまたま目にしたカレンダーの表紙を飾っていたことからオファーを受けたという浜辺は、7歳下の弟の影響で生粋のライダーファン。「今も毎年映画を見に行っていて。戦う姿、戦う理由に今でも元気をもらっています」と特別な存在であることを明かした上で、「庵野監督、仮面ライダーにしがみついて、ステキな作品づくりにしていきたい」と意気込んだ。

 50年にわたり世代間で引き継がれてきた大人気シリーズ。庵野氏は「僕だけが楽しいものにはしたくない」とキッパリ。「同じ頃に育ってきた人たちが『こういう仮面ライダーもいいな』と思ってもらえるもの、色んな世代の方々が可能な限り楽しんでもらえるように」と作品への熱い思いを披露した。

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