山崎玲奈 魅せる精一杯のリン ミュージカル版・北斗の拳でケンシロウと旅する少女役

 昨年の「第44回ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプリの山崎玲奈(14)が、ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」(12月8~29日、東京・日生劇場、大阪、名古屋公演、中国ツアーも予定)で、主人公・ケンシロウとともに旅する少女・リンを演じる。ホリプロ所属後初ミュージカルで、根強い人気を誇る名作漫画の主要キャラクター役に。将来を嘱望されるダイヤの原石に、心境を聞いた。

 1983年連載開始の原作は累計発行部数1億部を超え、アニメも大ヒット。今回のリン役の決定に、山崎より興奮したのが“北斗の拳世代”の父親だったという。

 「『えっ!あのリンだよね!?』って、すごく聞いてきて。役作りでアニメを見ていると、先に言ってくるんですよ。『これ大事だぞ』って解説してました」。苦笑しつつ、愛され続ける作品であることを実感した。

 最終戦争により文明社会が失われ、暴力が支配する世界となった世紀末が舞台。リンは北斗神拳の伝承者・ケンシロウと旅する中で、たくましく成長していく役どころだ。役衣装をまとった姿は原作そっくり。スタッフらからの絶賛に「似てるって自分で思っていなかったので、うれしかった」とはにかんだ。

 劇中では自身の歌で村人たちを奮い立たせる見せ場もあり「どんどん力強くみんなを引き連れていくリンちゃんになれるように、自分が持っている精いっぱいの力強さを見せたい」と意気込み十分。今回は8、9歳の設定とあって「幼い声でどれだけ力強さを込めてセリフを言えるか」を練習中だ。キャストに主演の大貫勇輔(33)らミュージカル界のそうそうたる面々が並ぶ状況には「すごい緊張してます。不安しかないです」と話すが、圧倒的な歌唱力に加え、演技力の評価も高い。

 タレントスカウトキャラバンでグランプリ獲得後は、バラエティー番組にも出演。ミュージカルだけでなく、幅広くオーディションを受けるようになった。一方で、学校生活では変わらず接してくれる同級生たちに「気を遣わずに話してくれているならうれしい」と感謝。高校受験を控え「ドラマの撮影の時に勉強道具を持っていって、空いている時間にやったり」と、忙しい日々を送っている。

 今作は、来年に中国ツアーも予定されている。いきなりの“世界デビュー”に「プライベートでも日本から出たことがないので、実感がわかない」と笑った14歳。リンのような真っすぐなまなざしで「素晴らしい楽曲と素晴らしい人たちで作り上げている『北斗の拳』なので、知っている人も知らない人でも、楽しめる作品になっていると思います」と、魅力をアピールした。

 ◇山崎玲奈(やまさき・れな)2007年1月28日生まれ。愛媛県出身。小4から地元で市民ミュージカルに参加し、小5で東京での舞台出演を経験。オーディションを勝ち抜き、19年にミュージカル「アニー」に主演。20年に出演予定だったミュージカル「スクールオブロック」は全公演中止となったが、同年12月に「ホリプロタレントスカウトキャラバン」でグランプリを獲得した。身長155センチ。特技はピアノ、モノマネなど。

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