将棋の藤井聡太三冠(王位・叡王・棋聖=19)が17日、大阪・関西将棋会館で指された第47期棋王戦挑戦者決定トーナメント3回戦で、斎藤慎太郎八段(28)に109手で敗れた。13日の叡王戦第5局で豊島将之竜王(31)に勝利し最年少19歳1カ月で三冠を達成したが、初陣を白星で飾れず。これで年度内六冠は達成不可能となった。
斎藤八段は関西所属の先輩で、今年の名人戦にも挑戦した実力者。両者得意の角換わりとなったが、中盤から差を付けられ、粘りかなわず完敗。藤井三冠は「途中からずっと苦しかった。チャンスを作れなかったと思うので、実力を付けて来期がんばりたい」と肩を落とした。