天海祐希 映画ナレーション初挑戦で優しく語る、気高い白鳥と男性の物語

 天海祐希
 天海祐希がナレーションを務める映画「私は白鳥」
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 女優の天海祐希(54)が、映画「私は白鳥」(11月27日公開、富山市・ほとり座で11月20日先行上映)のナレーションを担当することが16日、分かった。

 祖父母のルーツで、小学生時代の夏休みに毎年訪れていた富山県を舞台にしたドキュメンタリー。越冬のため飛来してきたものの傷つき、シベリアに帰れなくなってしまった白鳥と、その白鳥を世話し続けた男性・澤江弘一さんの4年間を追い、国内外で数々の賞に輝いた、19年放送のテレビ版に追加取材した映像を加え、映画化した。

 刀根鉄太プロデューサーは、富山に縁があることに加え「気高く美しい白鳥の姿と凛とした天海さんのたたずまいに通じる所を感じ」てオファー。「素晴らしい語りがこの物語を優しく包んでくれました」と感謝した。

 今でも富山に住む親戚のおばさんがおり、よく帰り際に「気ぃ付けて帰られ~(気を付けて帰ってね)」と富山弁で送り出されていたという天海。思い出をよみがえらせながら映画のナレーションに初挑戦し「澤江さんの純粋無垢な想いの美しさに心が打たれ、思わず泣いてしまいました。新鮮な海や山の幸、静けさがさみしくて怖かったことも、雨や風のにおいも、あそこで経験したことは今でも宝物です」と富山愛を言葉に込めた。

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