【山田美保子のミホコは見ていた!】「療養ではなく放置なんです」野々村真が今、伝えたいこと

 新型コロナウイルスに感染し、自宅療養から一変、「肺が真っ白」で重度の肺炎と診断され、一時はICU(集中治療室)に運ばれた野々村真が、27日、レギュラー出演しているメ~テレ(名古屋テレビ放送)の生ワイド「アップ!」で復帰。久々に共演させてもらった。

 実は野々村の陽性が判明したのは、7月30日、同番組へのリモート出演直後のことだった。同日夜には39度前後の熱が出て、肺が締め付けられる感覚に陥ったという。

 自宅療養6日、入院生活20日の間、スタッフや私のような共演者には、報道されているよりも深刻な病状が伝わってきたものだ。

 それは、俊恵夫人と毎日電話をしていたという「バイキングMORE」(フジテレビ系)のMCであり、野々村の盟友である坂上忍も同様で、「覚悟した」日があったという。野々村は24日に退院した翌日、真っ先に坂上とのやりとりを収録。26日にオンエアされた。

 果たして「アップ!」には、医師の許可を得て、「できる範囲で」という条件での生出演。視聴者の中には「まだ出演すべきではない」という声が少なからずあり、本人にもそれは届いているが、「それでも伝えたい」という想いのほうが強いと見た。

 何度聞いても衝撃的なのは、救急車での病院への搬送が2度、見送られたことである。野々村が住む地域の入院基準は血中酸素飽和度が95以下。自費で購入したというパルスオキシメーターの数値が90にまで落ち込むも、「いまは80台でないと入院できない」と入院を断られた。そのときの絶望感と不安たるや、どれほどのものだっただろうか。

 生出演した野々村の口から出た言葉でもっとも印象的だったのは、「療養ではなく放置なんです」という自宅での心細さと、「僕の場合は、運と運とが繋がって、今こうして、ここにいます」という現実だった。

 感染症対策には細心の注意をはらっていたが仕事場で感染。これは、どんな人にも起こり得る「どうしようもないこと」だからこそ、ワクチン接種の大切さと、これまで以上の感染症対策をと野々村は視聴者に呼びかけた。

 これからも伝え続けるであろう彼の想いと言葉を真摯に受け止めたいと思う。

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