藤井聡太二冠「成長できたかな」 充実10代ラストサマー 年内最年少 三&四冠狙う

 将棋の藤井聡太王位(棋聖との二冠=19)が徳島市「渭水苑」で行われた第62期王位戦七番勝負第5局で、豊島将之竜王(叡王との二冠=31)を破り王位を初防衛して一夜明けた26日、徳島市内で会見を行った。今後も叡王戦第5局、竜王戦挑戦者決定戦と重要対局はまだまだ続く。「気を引き締めてやっていきたい」と視線はすでに次戦に向いていた。

 スーツ姿で会見に臨んだ藤井王位は、いつも通り冷静な表情で棋聖戦、王位戦をダブル防衛した今夏を総括した。「防衛戦は初めての経験で成長できたのかなと感じています。これからも叡王戦や竜王戦があるので気を引き締めてやっていきたい」とさらなる進化への決意を新たにした。

 充実した10代最後の夏を過ごした藤井王位は、秋以降も年内四冠へ向け重要対局が続く。9月13日、2勝2敗で迎える叡王戦第5局に勝利すると、最年少三冠を達成。また竜王戦挑戦者決定戦(30日、9月9日)では先勝しており、豊島竜王への挑戦へあと1勝。豊島竜王に七番勝負で勝利すれば、最年少四冠となる。

 王位戦第4局の佐賀県嬉野対局は大雨の影響で対局地が変更に。異例のシリーズを改めて振り返り「大変な状況の中で素晴らしい環境を整えてくださったこと、関係者の方に感謝しています。対局者としてできることは盤上で全力を尽くすだけと思っていたのでしっかり集中してその上で熱戦にできればと思って指していました」とタイトルホルダーとしての思いを明かした。

 昨夜の防衛後は家族と師匠の杉本昌隆八段(52)から祝福の電話があり、つかの間のリラックスタイムとなったようだ。「おめでとうと言っていただきました。普段からあんまり対局の結果について話をしないので、結果とは関係のない話が多かったと思います」と笑みを見せた藤井王位。ひと息ついて、また新たな戦いに挑む。

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