豊島将之竜王ガックリ「うっかりして一番だめな順に」「見どころのない将棋」

 将棋の藤井聡太王位(棋聖との二冠=19)が豊島将之竜王(叡王との二冠=31)に77手で勝利し、王位を初防衛。これで7月の棋聖防衛に続きダブル防衛を果たした。プロ入り後6連敗を喫した“ラスボス”とも言われる豊島竜王相手に、初戦は完敗するも、その後4連勝で締めくくり、苦手払しょくを印象づけた。

 三冠返り咲きを狙った豊島竜王は不本意な内容に肩を落とした。2日目は封じ手直後から頭を抱えていたが「封じ手の場面を一晩考えて思わしい順が見当たらなかった。ちょっとうっかりをして、一番だめな順に入ってしまった」。叡王戦第5局に向け「切り替えて頑張りたい」と前を向いた。大盤解説会に集まったファンには「本当に見どころのない将棋にしてしまって、申し訳ございませんでした」と頭を下げた。

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