藤井聡太王位初防衛!棋聖戦に続きダブル防衛 ラスボス豊島将之竜王相手に4連勝締め

 将棋の藤井聡太王位(棋聖との二冠=19)が豊島将之竜王(叡王との二冠=31)に77手で勝利し、王位を初防衛。これで7月の棋聖防衛に続きダブル防衛を果たした。プロ入り後6連敗を喫した“ラスボス”とも言われる豊島竜王相手に、初戦は完敗するも、その後4連勝で締めくくり、苦手払しょくを印象づけた。

 棋聖戦での渡辺明名人(棋王、王将との三冠=37)に続いて、もう一つの大きな壁、豊島竜王を破った。

 プロ入り後6連敗し、藤井王位にとっての“ラスボス”と呼ばれる豊島竜王。初防衛を果たし「結果を出すことができてホッとしています。1月に初めて勝つことができて、それがいいきっかけになったまま、番勝負に臨むことができた」。初勝利を収めた1月の朝日杯を思い返し、充実感たっぷりに話した。

 本局の戦型は22日の叡王戦第4局に続いて相掛かり。最年少三冠にあと1勝としながら「完敗」した戦型を、中1日での大勝負にぶつけた。2日目は封じ手後の豊島竜王に誤算があったのか、午前中に藤井王位が銀を駒得する展開に。そのまま盤石の指し回しで優位を拡大し、完勝した。

 2020年6、7月、タイトル戦に初挑戦してから、棋聖&王位の奪取と防衛を達成し、4連続でのタイトル獲得は史上初の快挙。しかし「序中盤リードを奪われる展開が多く、課題が多いシリーズだったなと思います。豊島竜王とタイトル戦で対戦できるのはとてもうれしいですし、今後もそういう機会を多く持てるように頑張っていきたいです」と浮かれることなく振り返った。

 藤井王位は今夏、豊島竜王と王位戦七番勝負と叡王戦五番勝負の“12番勝負”を戦っている。また竜王挑戦へあと1勝としており、勝てば豊島竜王と最大“19番勝負”となる。現在将棋界は渡辺名人、豊島竜王、永瀬拓矢王座(28)と藤井王位の四強時代。2勝2敗のタイで迎える9月13日の叡王戦第5局に勝利し三冠となれば、頭一つ抜け出す存在となりそうだ。

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