コロナ外来院長 パラ開催に反対「現場の感覚と政府、世間の感覚がズレすぎている」

 TBS系「サンデー・ジャポン」が22日、24日に開幕するパラリンピックを子どもたちに観戦させるべきかさせないべきかを話し合い、ふじみの救急病院院長・鹿野晃氏は「今の医療現場の最悪の状況を考えると、その現場の感覚と政府自治体、世間の感覚があまりにもズレすぎている」と指摘。この状況での観戦は感染者を増やし、自粛を緩めるようなメッセージになってしまうとして開催そのものに反対した。

 番組では、19日に修学旅行の中止または延期を求めた東京の小池百合子知事が、一貫して「子どもたちには見せてあげたい。希望されるお子さんが実際にパラリンピアンの姿を見ることはやはり教育的な価値は高い」などとパラリンピック観戦の意義を訴えていると報道。

 丸川珠代・東京五輪パラリンピック担当相も20日に「次の時代を生きる子どもたちが自分たちの秘める可能性に気がつき、また多様性を認め合える心を育んでいただければと考えております」と支援する姿勢を示したが、政府分科会の尾身茂会長は19日の参院内閣委で「オリンピックとの開始の時期とパラリンピックの開始の時期を比較すると、今の方が状況はかなり悪くなっている。そういう中で観客を入れるというのはどういうことかっていうのは、考えていただければ当然の結論になると思います」と懸念を示したことも報じた。

 24時間体制でコロナ患者を診療している鹿野氏は「1カ月前の感染状況であれば、私もオリンピック、パラリンピック、ちゃんと対策すれば観戦ありかと思ってたんですけども、今の医療現場の最悪の状況を考えますと、その現場の感覚と政府自治体、世間の感覚があまりにもズレすぎている。その状況でパラリンピックを開催するということは感染者を増やす、自粛を緩めるようなメッセージになってしまうので今はやはり反対せざるを得ない状況ですね」と、観戦はもとより開催そのものを否定した。

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