ジェリー藤尾さんが死去、急性肺炎、81歳、「遠くへ行きたい」などのヒット曲

 「遠くへ行きたい」などのヒット曲で知られる歌手で俳優のジェリー藤尾(本名・藤尾薫紀=しげき)さんが14日、COPD(慢性閉塞肺疾患)を起因とする急性肺炎のために横浜市内の次女夫妻の自宅で亡くなった。所属事務所が発表した。81歳だった。

 事務所によると、ジェリーさんは1940(昭和15)年6月26日、中国・上海生まれ。日本人の父と英国人の母の間に生まれ、46年に日本に引き揚げた。56年に専修大学付属京王高校に入学し、57年にはバンドボーイとして米軍キャンプを回り始めたという。

 新宿のジャズ喫茶で飛び入りで歌ったところ、プロダクションからスカウトされ、58年に水原弘とブルー・ソックスのシンガーに。61年に「悲しきインディアン」でレコードデビューした。

 黒澤明監督の「用心棒」に出演するなど俳優としても活躍した。19年にはテレビ朝日ドラマ「やすらぎの刻~道」に出演した。これが俳優としての最後の作品になったという。

 通夜・葬儀は近親者のみで執り行う。「お別れの会」などの実施については新型コロナウイルスの状況を見ながら検討するとしている。

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