専門家が危機感訴え 「重症になったらこの世とおさらばする可能性があるということ」

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が30日、新型コロナウイルスの感染が急拡大しているにも関わらず、その危機感が伝わっていないことを検証。日本医科大学特任教授・北村義浩氏は「軽症、中等症、重症」の分類を「中等症、重症、危篤」にした方がいいと語った。

 番組では、政府分科会・尾身茂会長が28日の参院内閣委で感染状況について「今、感染を下げる要素というのがあまりない。現在の最大の危機は、その危機感が社会全体に共有されていないということでありますので、この時期を逃さないで今まで以上に明確なしっかりとした強いメッセージを(政府に)出して頂ければと思います」と政府に物申したことを報じた。

 北村氏は「皆さん、どうでしょう。30代、40代の人が肺炎になるっていうことがそもそも今まであったかというと、めったにないですよね。病院ともほとんど縁がなかったっていうのが今、ちょっとしたことで肺炎で入院ということになる。こういう状況はそもそも変なんだよっていうこと」と前置き。

 続けて「軽症、中等症、重症というと皆さん、ケガかなんかでかすり傷が軽症で、縫わなきゃいけないのが中等症で、骨折したら重症とか思ってるかもしれませんけど、中等症っていうと、もう肺炎だったら酸素つけなきゃいけないっていうことですから。それで重症になると人工呼吸器つけて意識がなくなる、つまり強制的に麻酔をかけてお眠りいただくっていう状況ですから。もし自分が遺言書書かなきゃいけないと思ったら、それはもう中等症の時に書いとくしかない。重症になったらもうこの世とおさらばする可能性があるっていうことなんで」と、ドキッとするような説明。

 より正確な定義づけとして「僕は軽症、中等症、重症ではなくて、最初っから中等症、重症、危篤という言い方にした方がいいと思ってるぐらいなんで」と提案。「やはり重症が減ったっていうのは危篤が減ったってだけで、それは当たり前な話。これだけ治療薬もワクチンも出てきたっていうことなんで危篤は減るでしょうけど、重症は実はすごく増えてるっていう感覚がすごく大事」と、もっと危機意識を持つべきだと訴えた。

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