ソフト上野の勝負飯は焼肉 高崎市「伽やの家」、店主の金磨理さん「元気もらえた」

 上野由岐子選手(38)らソフトボール日本代表の「勝負飯」は、群馬県高崎市にある「伽やの家」の焼き肉だ。5月には合宿中の代表チームへ骨付きカルビ弁当を差し入れた。新型コロナウイルス禍で店は大打撃を受けたが、経営する金磨理さん(63)は「五輪延期にも前を向く上野さんらに元気をもらえた」と活躍を願っている。

 21日の初戦は上野選手が先発して快勝。入り口に「再び頂点へ」とメッセージを掲げた金さんは「幸先の良いスタートを切れて良かった」と話した。

 03年の開業後すぐ来店した宇津木麗華監督(58)が気に入り、北京五輪後には、今回も代表の峰幸代選手(33)が「お母さんのおかげ」と金メダルを首に掛けてくれた。宇津木監督や上野選手は自宅に招待する間柄だ。

 昨年、コロナ禍で売り上げは激減。五輪延期に上野選手も落ち込んでいると思いきや「ママさん、今まで十分待っている。1年間なんて」、「どうなろうと体をつくり、準備を整えていく」と言う上野選手の姿に、金さんは「食材が余っても、来たお客さんにビビンバを大盛りにすればいいや」とポジティブに考えるようになれた。

 金さんは「あの方たちと知り合えたのがお店をやっていて一番の財産」とほほ笑んだ。

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