「北斗の拳」初のミュージカル化 ケンシロウ役に大貫勇輔ら“一子相伝”の俳優陣集結

 ケンシロウを演じる大貫勇輔
 ケンシロウ(C)武論尊・原哲夫/コアミックス 1983版権許諾証GS-111
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 世界で累計発行部数1億部を超える伝説の人気漫画「北斗の拳」が初めてミュージカル化されることが15日、分かった。ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター~北斗の拳~」のタイトルで、主人公・ケンシロウを演じる大貫勇輔(32)ら名だたるミュージカル俳優が集結。12月の東京・日生劇場を皮切りに、22年には中国でも上演される。

 「あたたたた~!」、「お前はもう死んでいる」の名フレーズがステージに響き渡る。80年代に社会現象にまでなり、連載開始から35年を超えてなお愛され続ける日本発の名作漫画が、ミュージカルの新境地を開拓する。

 暴力が支配する核戦争後の世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが救世主として成長していく姿を描いた作品。アニメ化だけでなく、実写映画化もされたが、ミュージカル化は初となる。

 ケンシロウを演じるのは「メリー・ポピンズ」のバート役などで知られ、ドラマ「ルパンの娘」では深田恭子演じる主人公の、幼なじみの泥棒役でも話題を呼んだ大貫勇輔。元体操選手の両親から受け継いだ抜群の身体能力を生かし、ケンシロウ役に挑む。

 大貫は今年の初めから、週に2度、パーソナルトレーニングに通って肉体改造に着手。9キロ増量後に6キロ絞り、筋肉量だけで2キロ増やした。「長く幅広く愛されている作品。プレッシャーもあるけど、認めてもらえるように演じたい」と気合十分。歌、ダンス、アクションと「断トツで大変な舞台になる」と断言し「空気感やオーラでケンシロウの愛、優しさを表現するのがテーマ」と力を込めた。

 ケンシロウの兄・トキ役は加藤和樹(36)と小野田龍之介(30)のダブルキャスト。原作でも人気の高いレイ役とジュウザ役は上原理生(34)と伊礼彼方(39)が回替わりで交互に務めるなど、キャストには名だたるミュージカル俳優が顔をそろえる。長兄・ラオウ役などは、後日発表される。

 音楽は「ジキル&ハイド」などのフランク・ワイルドホーン氏。振り付けは上海歌舞団を率いた趙明(ジャオ・ミン)氏で、選抜された中国人ダンサーチームも出演する。同じく人気漫画が原作の「デスノート THE MUSICAL」を手がけたホリプロが主催。日米中の才能を結集し、日本が誇る名作で海外進出を目指す。

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