将棋の藤井聡太二冠（王位・棋聖＝１８）が１０日、大阪・関西将棋会館で指された「第３４期竜王戦決勝トーナメント」で山崎隆之八段（４０）を９４手で破り、ベスト４に進出した。

　振り駒で山崎八段の先手となり、流行型の相掛かりに。終盤までほぼ互角の勝負となったが、山崎八段の攻めを受けきって勝利をつかんだ。「序盤から構想が難しい将棋になった。ベスト４は初めてだと思うので、次は非常に大きな１局になりますが、いい状態で臨めるようにしたい」と意気込んだ。

　次局は１３、１４日、豊島将之竜王（叡王との二冠＝３１）との「第６２期王位戦七番勝負」第２局が北海道旭川市で指される。６月２９、３０日の第１局では完敗発進。巻き返せるか注目が集まる。さらに２５日には豊島叡王との「第６期叡王戦五番勝負」が開幕する。

　竜王戦での次戦は久保利明九段（４５）と八代弥七段（２７）の勝者と対決する。勝てば挑戦者決定戦三番勝負に進む。竜王挑戦を決めれば、豊島竜王と３つのタイトル戦を争うことになる。