ＴＢＳの金平茂紀キャスターが３日、同局系「報道特集」に出演し、梶山弘志経産相に対して「ひどい違和感」を感じたと明かした。

　２０代の経産省キャリア官僚２人が給付金詐欺の疑いで逮捕された事件についての特集。２日の会見で金平キャスターが「組織としての責任をどう考えているのか」と質問し、梶山氏が「性善説で審査を通してほしいという話もありました。経産省の職員だからということで知り得た情報はないと思っている」と、ほかにも起きている給付金詐欺と同様のものだと答えた場面も伝えられた。

　一部で一時支援金の審査がなかなか通らない人がいることも伝えた上で、膳場貴子アナウンサーは「スピードと柔軟性が必要な非常時なのに、もどかしく感じます」と切った。続けて金平キャスターは「梶山経産大臣に聞いたんですけど『性善説』という言葉を使ってたんですよ。給付金を申請した人を信じ過ぎたからこうなったんだと。そういう解釈を示したんですが、ひどい違和感を覚えました。梶山さんは制度そのものの欠陥を最後まで認めようとしなかったですね」とあきれるように語った。