宝塚月組トップ珠城りょう、本拠地に別れ「苦しい経験も私を成長させてくれた」

 宝塚歌劇月組トップスター珠城(たまき)りょうと、トップ娘役・美園(みその)さくらの退団公演「桜嵐記(おうらんき)/Dream Chaser」が21日、兵庫・宝塚大劇場で千秋楽を迎え、本拠地に別れを告げた。

 サヨナラショーではトップお披露目作の「グランドホテル」をはじめ「All for one」を披露した。ラストは「みなさまにも笑顔で劇場を後にしていただきたい」と「BADDY」を選曲。ダイナミックなダンスと歌でつないだ。

 初舞台からわずか9年、天海祐希に次ぐスピードでトップに就任して5年。葛藤の一つひとつを、努力で乗り越えてきた。宝塚の正装の黒紋付きに緑の袴姿で大階段を降りてきた珠城は「苦しくて前を向くのも怖かったときも、その経験も全てが私を成長させてくれました」とあいさつ。「みなさまの応援のおかげで、ここまでこられました」と感謝した。

 コロナ禍のため通常6000~1万人のファンが集まるパレードも中止に。それでも客席では、退団者のファンがそろいの白い服に身を包み、ごひいきの最後を見守った。珠城も「こうして劇場にお客さまが入って白いお召し物を着ていただき、愛情を感じました」と笑顔を見せた。

 自身の退団あいさつは笑顔だった珠城だったが、組替えになる紫門ゆりやと、輝月ゆうまの2人の名前を口にすると思わず涙。さらに「レイコ、一歩前に!」と次期トップの月城かなとの愛称を呼ぶと「これからは月城かなとが率いて参ります。以後お見知りおきを」と後任にまで気を配るなど、最後まで人柄の良さをのぞかせた。

 東京宝塚劇場は7月10日~8月15日。

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