全日空がコロナワクチン職場接種開始 初の企業実施例

 全日本空輸は13日、羽田空港で新型コロナウイルスワクチンの職場での接種を始めた。政府がワクチン普及加速のため職場接種の導入を打ち出して以降、企業の実施例は初めてとみられる。

 同社は安定輸送に加えて水際対策を考慮。国際線のパイロットや客室乗務員ら計1万人を優先させる。当初、政府が実施可能とした21日からの開始を申請したが、感染拡大地域との往来が避けられない国際線乗務員への対応を急ぐ必要があると判断。政府も協力し、日程を前倒しした。

 全体の接種対象者はグループの社員や契約社員ら4万6500人。14日以降は順次人数を増やし、21日からは1日当たり約300人に拡大する計画だ。優先する1万人への2回目の接種が終わるのは、8月下旬になる見通しとなる。

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