吉村知事 500床の確保病床目標に「災害級レベル」も「インド株を考えると需要」

 大阪府の吉村洋文知事が12日、日本テレビ系「ウェークアップ」にゲスト出演し、大阪府が目指す500床の確保病床について説明した。

 府内の新規感染者数は11日の発表で134人。患者受入重症病床使用率は66・5%と減少傾向にある。番組では、感染者数が減少した3月1日に運用病床を減らしたことは反省点かと問われると、知事は「確保病床は減らしていない」と説明。「確保病床を確保した上で運用病床を減らしていくのは、ある程度やらないといけない。心筋梗塞など他の重病があるので、病院側の要請として(運用病床の変動が大阪府に)来る」と、他の病気の治療のため運用病床を変動させることは必要だと話した。

 民主党の枝野幸男代表が、運用病床を減らした3月1日段階での大阪府の対応を「無責任」と指摘し、後に吉村知事が反論した件を例に出し「感染者数が減ってくると、運用病床も基準を作ってやった(減らした)。3月1日もそのやり方。しかし(感染者が)ぐっと増える場合もある。確保病床は減らさない。枝野さんから確保病床を減らしたかのような指摘があったが、それは違う。今後は確保病床を500床に増やす計画がある。大阪は今、350床を確保している」と、第5波を見据えて準備していると説いた。

 500床の重症確保病床目標について、中等症病院を重症対応に当てるのでは絶対数が増えないという指摘もある、という質問に対しては「中等症病院というと小さな病院というイメージだが、大きな病院。コロナを治療する力のある大病院があるので、中等症、重症一体化病院として進めている」と話した。

 「大阪のICUはそもそも500~600床なので、500床は災害級のレベルの数。ただ第5波、インド株を考えると一挙に医療需要が増える可能性が考えられるので拡大したい。急拡大するとマンパワーに限界がある。そうさせないために1人1人、対策を取っていただきたい」と府民に呼びかけることも忘れなかった。

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