西山潤 キャッチコピーは令和の昭和顔「ドラゴン桜」で眉なし&丸刈りヤンキー役

 「ドラゴン桜」に出演中の西山潤。ドラマの役柄から一変、さわやかな笑顔を見せてくれた(撮影・堀内翔)
 そり上げた眉毛を見せる西山潤
 「ドラゴン桜」に小橋役で出演する西山潤(右)
3枚

 人気ドラマの16年ぶり続編となるTBS系「ドラゴン桜」(日曜、後9・00)が好調だ。物語の中心となる「東大専科」の生徒たちが奮闘する一方、意外な愛されキャラとなっているのが眉なし、丸刈りのヤンキー2人組。主演の阿部寛(56)演じる主人公・桜木健二を陥れようとするが返り討ちに遭い、以降は手足となって活躍。異彩を放つ不良コンビの“ピンクの方”こと俳優の西山潤(22)に撮影の舞台裏を聞いた。

 取材部屋に入るなり「気合を入れて、そってきました!」とニヤリ笑った。ドラマそのままの憎めない笑顔。役のため丸刈りになるのは7度目だが、眉毛までそったのは初という西山は「最初は『これ、おれ?』って思いましたけど、今は慣れたもので違和感ないですね」と頭をなでた。

 破天荒な弁護士・桜木の教えで、事情を抱えた生徒たちが東大合格を目指す「ドラゴン桜」。ヤンキー2人は初回に登場するや、桜木を陥れようと丸刈りになり、視聴者を驚かせた。長澤まさみ(34)がバリカンを入れるシーンは、撮影の順番ですでに丸刈りだったため、3Dスキャンで製作した30万円の特注カツラを着用したという。

 初回のラストでは、桜木にやり返され、西山演じる小橋は失禁。2話以降、桜木の子分となってカムバックした。意外な展開が評判を呼び「最初はザ・舎弟みたいな感じで敬語を使っていたんです。でも、段取りが終わった時に『友達っぽくフランクにいこう』と。そこがハマると思っていなかったので意外でした」と振り返る。

 小学校1年生の時、恵比寿のケンタッキーで食事をした帰りにスカウトされた。面接では会議室を飛び出し、事務所の人の靴をぬがすなど大暴れ。わんぱく少年は、3年後に映画「20世紀少年」で唐沢寿明(58)の幼少期役を演じるなどキャリアを重ねてきた。

 桜木のような“恩師”の存在を尋ねると、12年にドラマ「大奥」で共演した堺雅人(47)の名をあげた。当時、中学2年生。学校生活と仕事のバランスに悩み、クランクアップの日、読書中の堺に声をかけ相談した。

 「パタッと本を閉じて言ってくれたんです。『今できることを楽しんだらいい。素直に今を頑張っていたら結果はついてくるから。今を頑張ること』って。今も坊主で眉毛がない。『ドラゴン桜』のあと、仕事がないかもしれないけど、今できることを120%する。愚直に頑張るってことを教えてくれたのが堺さんでした」

 キャッチコピーは「令和の昭和顔」。以前から丸刈りが似合うと評判だった。「いいキャッチコピーだと思っていて、最近は『意外とこういう顔いないんじゃないか』って。今回で僕を知ってくださった方に新しい自分を見せていかないといけない。いろんな濃い役を生きていきたいなと思います」。愚直に、泥臭く、全力投球を続けていく。

 ◆西山潤(にしやま・じゅん)1998年7月12日生まれ。神奈川県出身。小学1年生の時にスカウトされ、06年の映画「サイレン」でデビュー。08~09年にかけて3部作で公開された映画「20世紀少年」では主人公・ケンヂの幼少期を演じた。19年のNHK大河ドラマ「いだてん」で、実在の水泳選手で金メダリストの宮崎康二役を好演。4日からレギュラー出演するWOWOWのドラマ「ひとりで飲めるもん!」がスタート。

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