WHO首脳 「危機管理なければ再考を」 大規模スポーツ大会に提言

 世界保健機関(WHO)で緊急事態対応を統括するライアン氏は7日、新型コロナウイルス感染症の世界的大流行が続く中で、大規模なスポーツ大会などについて「危機管理が保証できない場合には、開催を再考すべきだ」と提言した。13日にブラジルで開幕予定のサッカー南米選手権を巡る質問に答えたが、東京五輪の開催議論にも波及する可能性がある。

 ライアン氏は、WHOは各種行事の開催是非について決定権限はないと強調しながら「国際的な大規模スポーツ行事は複雑で、綿密な計画と十分な危機管理が必要だ」と指摘した。

 ライアン氏は東京五輪について先月、競技数が多く、参加選手も世界中から集まるため、他のスポーツ大会よりも「複雑な行事だ。危機管理が問われる」と言及。一方で「国際オリンピック委員会(IOC)、東京都、日本政府が(新型コロナの)危険性への対応について、適切な判断を行うと信じている」と述べていた。

 サッカー南米選手権は当初予定のコロンビアとアルゼンチンから、ブラジルへと開催地が変更された。ブラジルは新型コロナによる感染者が世界で3番目に、死者は2番目に多く、深刻な状況が続いている。

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